常用漢字の書き換え

常用漢字の書き換えによる変更例
最近では、2010年6月に文化審議会は改定常用漢字表を答申し、同年11月30日に内閣告示された。これは29年ぶりの大改定として196字が追加され、5字が削除された。この大改定をもって、各社の辞典・辞書をはじめ、用字用語集も大幅に修正が加えられた。5年前に報道され一度周知されているが、今一度その一例を紹介する。
- 2010(平成22)年11月30日内閣告示第二号の常用漢字による変更例。
「委縮」→「萎縮」、「名誉棄損」→「名誉毀損」、「憶病、憶測」→「臆病、臆測」、「班点」→「斑点」、「禁固」→「禁錮」 - 1956(昭和31)年7月5日国語審議会より当用漢字に含まれていない漢語の「同音の漢字による書きかえ」の指針として報告。その中の変更例。
「奇蹟」→「奇跡」、「下剋上」→「下克上」、「讃美」→「賛美」、「旧蹟、史蹟」→「旧跡、史跡」、「障碍」→「障害」、「手帖」→「手帳」、「無智」→「無知」、「日蝕」→「日食」、「抒情」→「叙情」、「熔接」→「溶接」、「註釈」→「注釈」、「輪廓」→「輪郭」、「庖丁」→「包丁」、「沈澱」→「沈殿」、「燻製」→「薫製」
ちなみに、1981(昭和56)年に当用漢字は廃止され、その代り常用漢字が内閣から告示された。