共同制作社は、2025年9月で62期目

●現下の情勢
現下の世界情勢は、ロシアによるウクライナ侵略等の地政学リスクの高まり、保護主義や権威主義国の台頭、米中対立、デジタルテクノロジーをめぐる覇権争いなど、我が国を取り巻く国際秩序は目まぐるしく変化しています。国内情勢では、足元の食料品を中心とする物価高が継続し、政府備蓄米の売渡し、燃料油価格の定額引下げ、電気・ガス料金支援を追加など、(当時の石破)内閣は「経済財政運営と改革の基本方針2025 (令和7年6月) 」で触れています。
経産省中小企業庁が発表した「2025年版小規模企業白書概要(令和7年4月中小企業庁)」では、「円安・物価高の継続、「金利のある世界」の到来による生産・投資コスト増、構造的な人手不足など、中小企業・小規模事業者が直面する状況は依然として厳しい」と概要の冒頭で評価している。また「コストカット戦略は限界を迎えている。物価、金利、人件費の上昇と、構造的な人手不足に直面する今こそ、積極的な設備投資・デジタル化と、適切な価格設定・価格転嫁の推進により、付加価値や労働生産性を高める経営に転換していくことが必要である」と分析しています。
●新旧の校正技術の向上で「営業強化」
昨今のChatGPTをはじめとする生成AIの社会的な関心の高まりを受け、生成AIを活用した校正の検証を続けていきます。またデバイス端末を活用したペーパーレス校正の効率化、PDF校正・ワード校正の効率化、校正支援ツール活用の体制整備などデジタル校正への「営業強化」を継続します。弊社の強みである従来通りの紙面上の校正技術のノウハウと、これからのデジタル上の校正技術の蓄積を融合し、総合的な品質向上を図っていきます。
●自社の情報発信とセミナー事業の推進で「宣伝強化」
今期も情報発信の増加とセミナー事業の推進を中心に「宣伝強化」を図っていきます。弊社のHPからの問い合わせ総件数は前期と比べて61期は7.3%増でしたが、その中で取引に関するメールは前期よりも約3割減でした。セミナー事業は、講師派遣回数・受講者数ともに前期比で微減でした。
●今期のスローガン
「チャンスは準備された心に降り立つ」ルイ・パストゥール(フランスの化学者、微生物学者)
日々変化する社会や市場環境の中で、私たちは数多くの挑戦と対峙しています。その中で成果を出すためには、偶然の幸運を待つのではなく、常に学び、準備し、行動に備えておく姿勢が欠かせません。弊社社員は一人ひとりが知識やスキルを磨き、常に挑戦(できないこと、苦手なことの克服など)し、柔軟に行動へ移す人材を目指します。準備の積み重ねが、偶然の出来事を必然の成果へと変えていきます。この「チャンスは準備された心に降り立つ」には、私たちが未来のチャンスを必ず自ら獲得する「挑戦者」であり続けるという決意を込めました。
引き続き「営業強化」と「宣伝強化」を経営戦略の柱として掲げ、社員一丸となって推進していきます。
今後とも弊社の今期の取り組みに対してご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。末筆になりますが、皆様方のご健康を心よりお祈りいたしまして、期首のご挨拶とさせていただきます。
共同制作社 代表取締役社長 木下彰二

