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共同制作社は、2024年9月で61期目

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共同制作社は、2024年9月で61期目
2024年9月1日をもちまして、有限会社共同制作社は61期目を迎えました。
これもひとえに取引先様をはじめご協力いただいた皆様のおかげと、厚く御礼申し上げます。

●国内外の情勢と中小企業の概況
現下の国内情勢では、物価高やエネルギー費の高騰など、日常生活に直面する問題が昨年より続いており、世界情勢はロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナなど不安定な状態が続いています。
一方新型コロナウイルスの影響が緩和され、日常の社会・経済活動が正常に戻りつつあります。経産省中小企業庁が発表した「2024年版中小企業白書・小規模企業白書概要」では、「能登半島地震の被災地域の状況や、新型コロナウイルス感染症の影響と対応の分析に加え、中小企業の現状と直面する課題」について解説。中小企業の経営課題の内訳を見ると、売上不振のほか、原材料高や物価高騰の影響、求人難の割合が高い状況としています。

●61期のスローガン「脱皮する共同制作社」
「シン・キョウドウセイサクシャ」でもなく、「共同制作社2.0」でもない、61期のスローガンは「脱皮する共同制作社」です。脱皮とは「昆虫類や爬虫類などが、成長のため古くなった外皮を脱ぎ捨てること」と辞書にあります。またもう一つの意味は「古い考え方や習慣から抜け出して新しい方向に進むこと」。脱皮の語義に「成長」が潜んでいます。甲殻類は何回かの脱皮を繰り返して成長します。ただし、脱皮は命を落としてしまうケースもあり、とても重要な成長過程の一つ。この状態を立て直すために新しい方向へ進むことを今期のスローガンとしました。

●『共同ブランディング』事業の強化
前期に引き続き、社会環境の変化やビジネススタイルの変化、また人の価値観の変化など、市場環境の変革に適応していくよう経営戦略の推進に努めます。これまでの経営戦略を再構築し、〈共同イズム〉を目指して参ります。

●〈共同イズム〉とは
(1)ビジネススキルを高める~文字・情報をリスクマネジメントする会社~
「集中力、判断力、思考力、交渉力、管理能力を高める」

(2)業務フロー改善スキル~PROOFREADING SOLUTIONS~
「スムーズなコーディネート力、適正な作業と納期を実現する品質維持」

(3)校正スキルを高める~見えない正しさを探し続ける~
「継続的な基礎知識の習得、最新情報の収集、校正ミスの分析」

以上の3つのスキルを恒常的にアップすることです。「事業の構造改革」、「組織力の強化」、「ブランドの再構築」を経営方針として改革を進めていきます。

●新旧の校正技術の向上で「営業強化」
弊社の強みである従来通りの紙面上の校正技術のノウハウと、デジタル上の校正技術の蓄積を融合した「総合的な品質向上」を図っていきます。最近の問い合わせの中でもデジタル校正の依頼は増加傾向にあり、対応できる人材募集を強化していきます。PDF校正、ワード校正でコメント入力などのデジタル校正だけではなく、今後はAIアプリやツールなどを含む校正支援ツールの品質検証を「強み」に変えて、デジタル校正への「営業強化」を継続します。

●自社の情報発信とセミナー事業の推進で「宣伝強化」
HPで自社の情報発信を強化し、セミナー事業の推進などの「宣伝強化」を図っていきます。弊社のHPからの問い合わせ総件数は前期と比べて60期は1.5倍増でしたが、その中で取引に関するメール件数はほぼ同じでした。60期は自社HPの更新の回数が少なかったため、情報発信を強化していきます。セミナー事業は、回数・受講者数ともに前期とほぼ同じでした。

●61期に改めて「AIと校正」を考える
2013年にオックスフォード大学のフレイとオズボーンが発表した論文が世の中に衝撃を与えました。「AIの発展が及ぼす雇用崩壊」を示唆し、「10~20年後に労働者のおよそ半数が仕事を失ってしまう」という趣旨の内容がその理由です。

先日、その論文を再検証した雑誌記事に目が留まりました(『「AIで仕事がなくなる」論文から10年の検証』(海老原嗣生、中央公論2024年8月号))。現在の状況を振り返るとAIで仕事が無くなったかというと、一部のみと思われます。その記事では、「AIやメカトロニクスのプロに聞いただけで、雇用の専門家に聞いていなかった」ため、「労働実務に明るくない技術者の私見が出発点なのだから、当たるはずなどない代物だった」というのが論文の予測が外れた理由。

さらに今後の予測は、2015年からの10年は「簡単なAI+セルフ化」が進み、その後の10年で「RPA(ノウハウのAI化)+人手」という進化を遂げるとのこと。つまり「AIに仕事がとられるのではなく、AIが仕事を楽に変える」という。(熟練した人にしかできない作業をAI化する)RPAが進むと、熟練者の価値が下がることになり、熟練者はより減少することになる……。

翻って校正の未来を考えると、熟練の高度な技術を必要とする業務とAI化によって淘汰される業務とに分割・分担されていくと想像します。新しいデバイス、新しいメディア、新しい操作方法という最先端の技術に順応する人材確保も課題の一つとなるような気がします。今後も「AIと校正」については注視していきたいと思います。

引き続き「営業強化」と「宣伝強化」を経営戦略の柱として掲げ、社員一丸となって推進していきます。
今後とも弊社の今期の取り組みに対してご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
末筆になりますが、皆様方のますますのご発展とご健康を心よりお祈りいたしまして、期首のご挨拶とさせていただきます。

2024年9月吉日
共同制作社 代表取締役社長 木下彰二
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