「コロナ【か】」の用語について

例えば「コロナ禍」。「禍」を「渦」と間違えないように注目していたところ、最近「コロナ下」の使用が目につき始めました。内閣府男女共同参画局が2020年11月19日に「コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会」を開催する緊急提言を出しました。その他でも「コロナ下のテレワーク、若手社員のストレス増 民間調査、役割理解に不安か」(2020/11/20付日本経済新聞朝刊)など。
そこで改めて調べてみると、フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)に「コロナ禍」の項目が作成されていたことを初めて知りました。また同項目に『コロナ感染の状況下という意味で、「コロナ下」と書く人もいる』と解説されていました。
気になるもう一つの言葉は「ソーシャル・ディスタンス」。2020年4月25日に東京都小池知事がステイホーム週間を呼び掛けたころに、WHOが「ソーシャル・ディスタンシング」を「フィジカル・ディスタンシング」に言い換える報道がありました。その後、言い換えることが浸透していないように思います。しかしながら、福岡県小郡市は9月29日付のお知らせで『「ソーシャル・ディスタンス」を「フィジカル・ディスタンス」に改めます』と公表しています。
リアルタイムで「言葉は生きている」と感じる今日この頃です。(文責 木下)