TCシンポジウム【東京開催】が終了しました

「校正・校閲に必要なマインドセットを身につける~複雑に変化する時代・環境に適応できる校正スキルを培うために~」について話をしました。
「人」と「機械」の校正方法のメリットとデメリットや、参加者とジャストライトの解答を比較する演習(校正ミニテスト)もあり、14時から2時間半を集中して聴講されていました。 講義後の質疑応答では、「紙の校正とPC画面上の校正とでは品質の差があるのか?」など、非常に興味深く鋭い質問もありました。この質問の答えには、ある論文*を紹介しました。
その論文の結論としては「誤字脱字検出数は、印刷物≒タブレット条件>パソコン条件の順で優位に高かった」でした。印刷物とタブレットの差にあまり違いがないのには驚きました。数年後に同様の統計をとるとしたら、どんな結果になるのか大変興味深いです。
*参考「表示媒体は校正読みにおける誤字脱字検出数と内容理解に影響するか?(2015)」(法政大学文学部紀要第70号)